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『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』の映画論評・批評


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運命、偶然、出会いそれらの重みを考えさせる感動作

written by:猿渡由紀
(2017/04/03更新)

ジャンル 人間ドラマ
気分 しみじみと感動できます
原題 LION
製作年/国 2016年/オーストラリア
配給 ギャガ
ヘッド館 TOHOシネマズ みゆき座
時間 119
公開日
監督

 


『LION/ライオン 25年目のただいま』


とにかく、良い話だ。信じられないけれど本当の話で、しかも、とても素直に、シンプルに語られている。それがさらに、物語の奥にあるものを光らせるのだ。

主人公はインドの田舎に住む5歳のサルー。忍び込んだ電車が眠っているうちに動き出してしまい、2日間も走る列車に閉じ込められた挙句、たったひとり、遠いカルカッタにたどり着く。孤児院を経て、オーストラリアのタスマニアに養子として引き取られた彼は立派な青年に成長するが、インドにいる母に会いたいという気持ちはどんどん膨らんでいく。

映画の前半はインドのシーンで、出てくるのは素人の子供たち、言葉も地元の言語。それが映画にリアリティを持ち込んでいるのは言うまでもないが、これを1時間引っ張り、その間、観客を惹き付け続けるというのは、かなりすごいことだ。この時にサルーが体験することは、インドの子供たちが直面しているさまざまな現実問題に触れてもいる。ひとつ間違っていたら、全然違うところで違うことをさせられていたかもしれない彼は、このメモワールを書き、この映画が生まれた。運命、偶然、出会い。そういったことの重みを、改めて感じる。

 

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(C)2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia

 

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