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『3月のライオン 前編』の映画論評・批評


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見事な原作再現、将棋を知らぬ観客にも響く
ふたつの成長ストーリー

written by:新谷里映
(2017/03/08更新)

ジャンル 人間ドラマ
気分 原作が有名です
製作年/国 2017年/日本
配給 東宝=アスミック・エース
ヘッド館 TOHOシネマズ 新宿
時間 138
公開日
監督

 


3月のライオン

※『3月のライオン 前編』と『3月のライオン 後編』あわせてのレビューになります

漫画原作の映画化において自分がその原作を既に読んでいる場合、映画を観たいかどうかの第一判断は、やはりキャスティングにかかっている。『3月のライオン』は主人公の桐山零を演じる神木隆之介をはじめ主役級の俳優たちがズラリと並ぶオールスターキャスト。こんなにも納得できるキャスティングはそう滅多にお目にかかることはなく、しかも違和感ゼロ。だからこそ、より映画の世界に入り込むことができる。

前編は、将棋を選ぶことでしか生きてこられなかった17才のプロ棋士の桐山零が、将棋の最高峰を決めるビッグタイトル“獅子王戦”を通して棋士として成長していく物語。後編は、棋士として生きるなかで川本家3姉妹と出会ったことで愛を知り、人として成長していく物語。棋士たちが将棋と向きあう姿は自分自身の仕事ややるべき事に置き換えられるだろうし、桐山をとりまく人たちは親子の愛、友との絆、大切な人への愛、誰かを守りたいと思う気持ち、あらゆる感情と向きあわせてくれる。

そして前後編を通して、人は決してひとりで生きているのではなく支え合って生きていること、愛を知ると強くなること、みんな何かを抱えて戦っていることが描かれ、だから共感する。将棋に詳しくなくても感動してしまうのは、人を描いているからだ。将棋をテーマにした物語じゃない、登場人物たちそれぞれが自分の居場所に気づく、愛に気づく物語だ。

 

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【関連作品】
3月のライオン 前編

(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

 

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