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『夜に生きる』の映画論評・批評


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俳優陣の新たな魅力を引き出してみせた
“監督”B・アフレックの采配が光る1作

written by:長谷川町蔵
(2017/05/17更新)

ジャンル 人間ドラマ
気分 ハラハラドキドキ興奮します
原題 LIVE BY NIGHT
製作年/国 2016年/米
配給 ワーナー・ブラザース映画
ヘッド館 丸の内ピカデリー
時間 129
公開日
監督
PG12

 


『夜に生きる』


ベン・アフレックの最新監督作は、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』以来となるデニス・ルヘイン原作モノとなった。アフレックもルヘインも出身地ボストンをこよなく愛する男だから、このリユニオンには納得だ。但し本作の主要な舞台はフロリダ。禁酒法時代にボストンからやって来たアフレック扮する主人公が、自身の帝国を築き上げていくクライムドラマ仕立てになっている。今やアフレックはワーナー・ブラザースの看板スター(バットマン!)なので、ルヘイン作品の中でも派手目なこれが選ばれたのだろう。元々ワーナーは30年代にギャング映画を当ててメジャーになったスタジオなので、そういう意味でも本作は“ミスター・ワーナー”の主演作に相応しい。

そんな製作会社の思惑を知ってか、監督・俳優としてのアフレックは、“先代ミスター・ワーナー”ことクリント・イーストウッドに似てきた。つまり俳優としては基本、無表情でどっしり構えているだけなんだけど、演出家としてはなかなか器用で、脇役俳優に見せ場を与えながら映画全体をしっかり盛り上げるのだ。

本作も、クリス・クーパーやブレンダン・グリーソンら実力派はもちろん、クリス・メッシーナやシエナ・ミラーに意外な役を振って新たな魅力を引き出している。エル・ファニングを人形から完全に脱皮させたことも賞賛されるべきだろう。あとKKK幹部を演じるマシュー・マーが凄い。彼の怪演を観るだけでも価値ある作品だと思う。

 

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【関連作品】
夜に生きる

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