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『ワイルド・スピード ICE BREAK』の映画論評・批評


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進化し続けるメガヒットシリーズ最新作は観客を未体験ゾーンに引きずりこむ豪快アクション連打の快作

written by:村山章
(2017/04/21更新)

ジャンル アクション
気分 ハラハラドキドキ興奮します
原題 FAST 8
製作年/国 2017年/米
配給 東宝東和
ヘッド館 TOHOシネマズ 日劇
時間 136
公開日
監督

 


『ワイルド・スピード ICE BREAK』


公開初日の世界興収が歴代一位というとんでもない記録を叩き出した『ワイルド・スピードICE BREAK』。今回が最高傑作と断じるのは早計だが、少なくとも本作がスケールとサービス精神においてとんでもないハードルをBREAKして、さらなる未体験ゾーンに飛び込んだことは間違いない。

今回はヴィン・ディーゼル扮するドミニクがまさかの裏切り。国際テロリスト集団に身を寄せ、苦楽を共にしてきた仲間たちを敵に回す。もちろんドミニクにはそれなりに事情と理由がある。「いったいなぜ!?」という謎解きで引っ張るかと思いきや、わりと早い段階で“裏切りの真相”が明かされる。それから先は見せ場に次ぐ見せ場のオンパレード。しかも過去作以上にドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムが輝きまくっているのだ。

ステイサム扮するデッカード・ショウは盟友ハンを殺し、思い入れの深いドミニクの家まで爆破した仇敵。ジョンソン扮する捜査官ホブスにとっても殺しても殺したりない宿敵だったわけだが、今回はなんとドミニクが抜けたファミリーと共闘する展開に。昨日の友は今日の敵、というほど単純ではないが、シリーズのファンとしては「ハンの落とし前はちゃんとつけてくれよ」という不満はある。

が、その不満も脇に置いておこうと思えるくらい、クライマックスでさく裂するステイサムのアクションが痛快なのだ。もはやディーゼル、ジョンソン、ステイサムのトリプル主演状態。さらに大女優ヘレン・ミレンが美味しいところをさらったり、ここ2作ほど顔を出してなかったあのコンビが再登場したりと、ファミリーの増殖とは留まるところを知らない。

故ポール・ウォーカー=ブライアンの卒業は悲しい出来事だったし、代わりは誰にも務まらない。エモーショナルな見せ場のピークは『EURO MISSION』の高速道路ジャンプや『SKY MISSION』のラスト5分には及ばない。しかし“ワイスピ”は観客を楽しませ、驚かせる気概をまったく捨てていないし、つくづく贅沢で愛らしいシリーズだと思う。

 

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(C)Universal Pictures

 

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