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『モアナと伝説の海』の映画論評・批評


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成功の鍵は多様性を感じさせる現実的な物語と
誰からも愛されるキャラメイク

written by:よしひろまさみち
(2017/03/07更新)

ジャンル 冒険ロマン
気分 ハラハラドキドキ興奮します
原題 MOANA
製作年/国 2016年/米
配給 ウォルト・ディズニー・ジャパン
ヘッド館 TOHOシネマズ 日劇
時間 114
公開日
監督

 


『モアナと伝説の海』


アカデミー賞長編アニメーション賞で、『ズートピア』と受賞を争ったのが、同じディズニー・アニメーション・スタジオの『モアナと伝説の海』だったのが意外という人も多いだろう。ご存じディズニーは複数のアニメーション・スタジオを抱えており、オスカー常連のピクサー・アニメーション・スタジオもその一つ。ピクサーには大ヒット作『ファインディング・ドリー』があったのにも関わらず、系列スタジオからの候補に『モアナ〜』を推し、見事候補入りを果たした。両作ともスタジオが有するレジェンド監督を起用した作品だが、『〜ドリー』は大ヒットながら続編、『モアナ〜』はオリジナルストーリーということが決め手となった。

海に選ばれた少女モアナが、村人と自然を守るために、半神半人の英雄マウイと共に、伝説の命の女神を救うために大冒険を繰り広げる。単純なストーリーだが、今だからこそ受け入れられる感動作だ。舞台はオセアニア。我々日本人の多くがハワイの大自然と文化に魅了されるのと同じく、世界的にみても魅力的かつミステリアスに映るかの地を、ディズニーらしい壮大な映像美で見せる。そして、もっとも魅力的なのが誰からも愛されるキャラクターの数々。モアナのひたむきで謙虚な姿勢に、次第に心をとかしていく傲慢だったマウイ。この2人が、多くの困難に立ち向かいながらも、友情を深めていくさまには、老若男女問わず感動するだろう。そしてなにより、『モアナ〜』はこのご時世にあって、非常にわかりやすく多様性を象徴する作品。ファンタジーだからといってフェイクではない、リアルな寛容性を感じる傑作といえる。

 

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