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屋敷

2003/9/28 10:03 by 未登録ユーザ さくらんぼ

ある和製ホラーが公開された。映画館で予告編が流されたのだが、私はとても怖かった。性感帯は優しく愛撫すべきで、爪で引っかいてはいけない。だから、とても本編を観る気にはなれなかった。しかし他の映画を観に行っても予告編は流れる。怖いので目を閉じたが、今度は音も怖い事に気づいて闇の中では耐えられなくなり、再び目を開けた途端、幽霊の姿が目を直撃した。

家の近所に大きな建設会社の工場・倉庫があった。それが不況のためか閉鎖される事になったのだ。通勤途中に前を通るので、閉鎖後のそれを眺めてみた。ほとんどの物が撤去された、がらんどうの建物。じっと眺めていると胸をかきむしられるような気分になる。上手く言葉で表現出来ないが、それは廃墟から感じられる独特の気持ちと、どこかつながっているのかもしれない。ただ、私は「廃墟ファン」ではない。あちらは少しばかり刺激が強い。

前置きが長くなったけれど、「ホーンティング」は素晴らしい。あの幽霊屋敷の作りは芸術的なほどである。それは映画「エイリアン」の造形美にも通じるものがある。あそこには絶妙なサジ加減の「甘味な恐怖」がある。破壊された痛みを感じる廃墟ではなく、ため息をつくほど美しい建築はそのままに、すべてが終わってしまった独特の静けさが有り、そして同居人が少しだけ安心できる人の気配を作ってくれている。

そこにはホラーには異例な、「安らぎ」という言葉さえ当てはまりそうな気分になるが、ときどき、やはり霊が動くのだ・・・その「安らぎと、恐怖感を行きつ戻りつ」しながら、絶妙なテクニックで心を愛撫する上手さ。

子の霊からの、聞こえないぐらい小さな声の上品さ、あのレースのカーテンからベッドの毛布にもぐりこむ霊のシルエットの幻想的な美しさ。

映画の冒頭に、母から苦しめられ続けた娘のエピソードがある。母が死ぬ事で、やっと苦しみから開放された娘だったが、心にはトラウマを負っていた。母が娘を呼ぶときの幻聴が今でも聞こえるのだ。屋敷に取り憑いている霊にも親子の悲劇があった。そのためか彼女は子供の霊を開放する役目を負う。

その様に関連付けられた物語だと思うけれど、それだけでは物足りない。この映画の白眉である幽霊屋敷の「甘味で安らぎに満ちた恐怖」を好むかどうかで、作品の評価は分かれるのかもしれない。

 



  • 追記 ( 秘密の花園もうつろう ) ネタバレ

    2015/10/5 12:00 by さくらんぼ

    ご承知のように、私は静かな公園が好きです。

    あそこは、本当は静かなのではありません。樹々や鳥、虫たちが語りかけてくる極めて上品な饒舌、がある空間なのです。

    私は虫が苦手なのがいけませんが、それさえ好きならば、もしかしたらファーブルさんや、ソローさんの心境も理解できたかもしれない、と思っているぐらいです。

    静かな公園が好きと言うことは、賑々しい場所が苦手だという事でもあります。表通りよりも、裏通りにある…真ん中よりも、周辺にある…舞台より、奈落みたいな、そんな忘れられたような喫茶店や、ラーメン屋さんや、レストランが好きです。

    でも、私が選んだお店は、ある日突然に消えることがあるのですね。

    つまり、つぶれるのです。そんな、つぶれそうなブラックな店は、最初から避けているつもりなのですが、ダークゾーンの店がいつの間にかブラックに移行していているのですね。

    まれに逆もあります、繁華街のど真ん中にある、安くておいしいパン屋さんがリニューアルしたのです。

    以前は、ど真ん中にあるのに、シートが破れガムテープで補強してあるようなイスがあったり、全体に、ほの暗く、どこか、くすんだ雰囲気もあり、その、築半世紀の木造家屋感、が好きだったのですが、リニューアル後は、間取りはそのままに、タイムマシンにでも乗ったかのように、ピッカピカに眩しくなってしまいした。

    そんなことしなくてもいいのに、やりたいのなら、せめて照明ぐらい、高級ホテルのロビーのように、間接照明で、ほの暗く演出すればよいのにと、ため息をついています。

    オーディオにおいても、かつて著名な評論家が言っていました。「滑らかすぎる音は、心の渇きを生むことがある」。若いころは意味不明の言葉でしたが、今なら沁みるように分かります。これは、クリームシチューよりもカレーシチューを好んだり、うどんに唐辛子を一振りしたりするのと同じですね。

  • 追記U ( これが好きなホラー ) ネタバレ

    2018/8/9 16:56 by さくらんぼ

    >映画の冒頭に、母から苦しめられ続けた娘のエピソードがある。母が死ぬ事で、やっと苦しみから開放された娘だったが、心にはトラウマを負っていた。母が娘を呼ぶときの幻聴が今でも聞こえるのだ。屋敷に取り憑いている霊にも親子の悲劇があった。そのためか彼女は子供の霊を開放する役目を負う。(本文より)


    しかし、このホラーは安らかで美しかった。



    ★★★★★

満足度データ

ホーンティング
100点
0人(0%) 
90点
0人(0%) 
80点
2人(4%) 
70点
4人(9%) 
60点
4人(9%) 
50点
5人(12%) 
40点
5人(12%) 
30点
6人(14%) 
20点
6人(14%) 
10点
5人(12%) 
0点
4人(9%) 
採点者数
41人
レビュー者数
10
満足度平均
36
レビュー者満足度平均
24
ファン
0人
観たい人
11人

 

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