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2点教えて ネタバレ

2018/2/7 20:10 by 無責任な傍観者

スリー・ビルボード

レビューにも書いたけど、署長さんとラストシーンについてどうも理解しがたい。
分かる人がいたら教えてください。

(1)署長さん
彼は主人公に会って自分の非に気付いたけど、現場検証をして解決しようがないことに気付いて何一つ努力はせずに、自分の思い出作りに家族を付き合わせる毎日。
で、ディック?への手紙で分かるように、人を見る目はあるけど、彼の任期中には何一つ改善しなかったことから、彼自身の能力はほぼ無能。
しかも、周囲の誰もが悪い状況に陥ると知りながら、苦しみと闘うことなく、自殺。で、ええ格好しいで、みんなに気配りの手紙をしたためる。だったら最初から生きているうちになんかすれば良いのに何もせずに、家族も含めたみんなの苦境を想像しながらニヤニヤしながら死んだって事だよね?

(2)ラストについて
みんな高評価してるけど、9ヶ月前の砂漠地方の作戦て理解できた?少なくともそれが分かって、理屈がつかないとラストシーンは理解できないと思うんだけど。
飲み屋の話を聞いて、アイダホだかの彼が犯人くさいけど、証拠があるんだよね?アリバイ崩しじゃなくて、実質的に犯行できないような。これが分かってて、二人で殺しに行くんだよね。両方とも犯人じゃないと思いながら、殺しに行くんだよね。
しかも、結局は殺すことはなさそうだ、って含みを持たせて打ち切り。この途中で打ち切った意味は何?
それまでのストーリーと絡めて、あそこで打ち切る意味って何があるの?
思わせぶりだけで、決着つけるだけの構成能力が欠如した製作者の無能さが署長さん並みで、誤魔化すだけって事じゃないの?
あの署長さんって、製作者の自己投影じゃないの?能書きたれるだけで何も解決能力がありません、て。

 



  • Re: 2点教えて ネタバレ

    2018/2/9 17:36 by odyss

    1.
    署長は、全米に登録されている犯罪者のDNAと照らし合わせたけど該当者はなかった、と説明しています。つまり、警察としては現時点でできることはすべてやった、ということでしょう。

    また、公人ではあるけれど、私生活だってあるわけで、死ぬ間際に家族と思い出作りをやることを批判する理由はないと思います。

    さらに、彼は広告を維持するためのお金を出してやっている。つまり、広告があれば、手がかりを提供してくれる人間がこの先あらわれないとも限らない。そこまでやっているわけです。

    この映画の署長は、基本的に「いい人」でしょう。少なくとも、娘を亡くして、そのせいで広告を出すのはともかく、警察に火をつけたりする中年女よりはね。

    2.娘を殺した犯人ではないけれど、犯罪行為を犯した人間を殺すことで世の中のためになる行為をしようとした、という理屈でしょうか。

    それが最後まで描かれていないのは、この先どうなるかは分からないし、そもそもこの映画がそうであるように、人間、先のことは自分にも分からないからでしょう。そういう意味合いの作品だと私は思いますね。

  • Re: 2点教えて ネタバレ

    2018/2/12 22:53 by 無責任な傍観者

    レスありがとうございます。
    うーん、基本的に主旨が伝わってないかも。

    >この映画の署長は、基本的に「いい人」でしょう。

    そこが違うんじゃないかと。主人公の怒りに対して、「仕方ない」「自分は末期がんだから同情してくれ」以外に何ら相手をなだめる努力をしてない。
    部下の欠点ややるべき事を知りながら何一つ改善させてない。
    家族に対しても、家族との団らんはあくまでも自分自身のためであり、死んだ後の家族の悲しみは分かっていながら、自分のために自殺する。
    彼のやってる事って、他人のことは無視して自己満足でしかないんですよね。他人に対して全く思いやりがない。

    >この先どうなるかは分からないし、
    >人間、先のことは自分にも分からないからでしょう

    それだったら、最初からこんな映画を作ること自体ナンセンス。

    主人公は、警察に看板燃やされたと勘違いして、電話掛けて不在を確認して被害者が出ないことを確認した上で、復讐のために警察署に火をつけたら、重傷者が出た。で、実際に火をつけた元夫には許しで終わった。クズ警官も、署長の手紙で心を入れ替えて犯人らしき人に忍耐の精神で他の犯罪に関わっているらしいことを突き止めたんだけど、勘違い。明確なアリバイがある可能性があるのに殺しに行く。主人公も思い直したのに殺しに行く。
    とりあえず、実行しない可能性を示唆してるけど。

    あそこまでダラダラ描写しておいて、あそこで打ち切る必然性を感じません。要はいろいろ詰め込んだけど、最後までまとめる能力がなくて、思わせぶりで打ち切っちゃった、って感じたって事です。
    それまでの描写の徹底ぶりから比べて、あそこで唐突に終わらせる必然性ありますか?

  • Re: 2点教えて ネタバレ

    2018/2/14 16:28 by odyss

    まず、署長の性格ですけど、事件の捜査についてはちゃんとヒロインに説明しているんですよね。全米の犯罪者DNAリストと照らし合わせたけど該当者はなかった、と言っています。

    それにたいして、ヒロインは全米の男性すべてのDNAと照らし合わせろと無茶なことを言っている。そんなことができるはずがない。

    つまり現時点では警察はお手上げなので、あとは有力な目撃者が現れるのを待つしかないわけです(或いは加害者が自首するのを待つか)。だからこそ、署長はヒロインの広告を維持するためのお金まで出してやっている。それによって事件の記憶が維持されれば、新たな目撃者情報が出てくるかも知れないからです。ちゃんとした人物であることはここからも分かるはず。

    この映画で問題なのは、むしろヒロインなんですよ。娘を殺されたのは気の毒だけど、後の展開からも分かるようにそれには彼女自身の責任もあったわけです。それを口外はせずに、ひたすら警察など外部の責任ばっかり大声で言い立てる。おまけに警察に火までつけている。きわめて問題の多いヒロインだと言わねばなりません。

    署長の話に戻ると、家族の団らんは思い出づくりだから、自分のためだけとは言えませんよ。また、助からないと分かっている病気の人間が末期の苦しみを短縮する行為は、最近も日本の著名評論家にありましたが、必ずしも身勝手とは言えない。

    要するに、無責任な傍観者さんは自分の道徳的尺度を一方的に作中の署長に押しつけているだけで、作品の論理に即して見ていないんです。

    だから、

    > >この先どうなるかは分からないし、
    >>人間、先のことは自分にも分からないからでしょう

    >それだったら、最初からこんな映画を作ること自体ナンセンス。

    なんて無茶苦茶な言い方で終わるしかないわけです。
    この映画は、よくあるような、起承転結がはっきりしていて、正義の味方が勝つとか、弱者が最後に幸福になるとかいった話じゃありません。
    実際、世の中は映画みたいにはいかないわけです。人間、映画みたいにはいかない、ということを描いた映画があったっていいじゃないですか。映画をどう作るのかは作る側の勝手ですからね。

    >それまでの描写の徹底ぶりから比べて、あそこで唐突に終わらせる必然性ありますか?

    繰り返しますが、この映画は起承転結がはっきりした並みの映画じゃないんです。
    そもそも、あそこまで行くまでの間にも予測がつかない出来事が色々と起こっている。
    だから、あの二人も今後どうなるかは分からない。
    世の中や人間の先のことは分からない、という終わり方だと思えばいい。
    世の中は終わらずに続くけど、映画はいつかは終わらせないといけないんですから。この映画には「必然性」はどこにもないんですよ。

  • Re: 2点教えて ネタバレ

    2018/2/15 13:17 by 無責任な傍観者

    odyssさん、ありがとうございます。
    なんとなく分かってきました。

    >自分の道徳的尺度を一方的に作中の署長に押しつけているだけ

    いや、odyssさんが、この手の単館系のマニア受けしそうな小品が名作だと先入観から思い込んで全てを過大解釈しているだけでしょう。

    >作品の論理に即して見ていないんです。

    そうそう。odyssさん、この作品の論理が分かってない。私も昨日ぐらいにぼんやりと分かったんですが。

    本作において、署長さんは「記号」です。作品に登場するけどキャラクターではありません。
    彼は本作の背景を観客に語るための狂言回し=ナレーターの役目を負ってます。

    だから、主人公に対して語ったことは観客に対して語るためのことで、その後の展開で主人公に対する思いやりもなければ医者とのことは笑いながら扱ってる。要は、観客に対して、主人公はこんな女なんですよ、と見せつけているわけです。

    だから、署のダメ署員どもも、欠点が分かっていながら全く直す気は無し。

    家族との団らんも無機質に、はい、ピクニックして思いで作りました。

    死ぬにしても、それまでの苦悩や葛藤は全くなく、散歩に出かけるように拳銃自殺。で、自分が主人公とのことで自殺するんでないのに世間も含めたみんなが勘違いして悲しみ憤る様を想像して楽しんでいるような雰囲気もある。
    で、自分が死んだ後のことを遺書として観客に解説したんですよ。
    見てる方もあの署長の死自体には全然同情や悲しみを持たなかったでしょ?
    彼がやることは全て無機質。

    署長が死ぬことによって、狂言回しが退場、そこから主題の物語が始まる、という二段構成になっているんですね。これが本作の論理です。
    だから、署長に現実感がないのは当たり前で、それに違和感を覚えるのが当たり前なわけです。

    そういった中で、署長が死んで自体がダイナミックに展開を始め、各登場人物の物が始動する。過ちや反省を試行錯誤しながら進みますが、最後に話を放り出すような展開に持って行く。
    >並みの映画じゃない
    そう。登場人物が反省してちゃんと終わったら、何の取り柄もない面白みのない凡作になる。本作も設定が奇抜だったが、その後の展開は派手な割に中身が薄いですよね。だから支離滅裂な最後にしたんでしょう。

    世の映画通の中には「説明しすぎ」とかいって、支離滅裂なストーリーを勝手な妄想を組み立てていって、「観客に考えさせる秀作」とか言い出す極端な思考力不足の方が大勢いますから、そういう人向けに普通より極端に早漏させてぶった切って見せたんでしょう。

    まあなんにせよ、本作の意味について理解出来てありがとうございました。

  • 高評価してません。

    2018/2/15 18:51 by odyss

    なんだか無責任な傍観者さんが勝手に理解して終わりにした、みたいな感じですが。

    >いや、odyssさんが、この手の単館系のマニア受けしそうな小品が名作だと先入観から思い込んで全てを過大解釈しているだけでしょう。

    誤解してもらっては困るのですが、私は私なりの解釈を述べただけで、それが絶対正しいとは思っていません。そもそも、この映画は「正しい」解釈を拒むような作りになっていると考えています。

    私がこの作品に対して付けた点数を確認していただけるでしょうか。私の評価は70点。これは「悪くはない」程度の作品につける点数です。佳作なら80点、秀作なら90点というのが私の点数の付け方ですから。

    そういえば無責任な傍観者さんも70点でしたね。つまり、評価(の高低)では私と同じということでは(笑)。

  • Re: 2点教えて

    2018/2/16 12:56 by 無責任な傍観者

    >無責任な傍観者さんが勝手に理解して終わりにした、みたいな感じですが。

    これは失礼しました。理解出来ちゃったもんで…

    >私の評価は70点。
    >評価(の高低)では私と同じ

    うーん、ホントだ。私の早合点でした。申し訳ありませんm(__)m
    なんだかちょっと悔しいなあ(笑)

満足度データ

スリー・ビルボード
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