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世の中のわたり方 ネタバレ

2017/10/3 8:44 by さくらんぼ

ドリーム

色い言えば黒ではなくて白、あるいは、ある種の高級スコッチ・ウイスキーのように、さらりと綺麗で毒気のない映画です。万人にオススメできそう。

見どころは、人種差別の中、NASAに就職した三人の黒人女性が、ジワジワと白人のテリトリー(白人はそう思っていた)を侵食していくところです。

これ、何かに似ていると思ったら、往年の人気TVドラマ「刑事コロンボ」みたい。決して失礼な態度を見せず、犯人と親交を深めながら(?)、でも気がつくと相手は身動きできなくなっている痛快さ。

NASAのおっかない部長役であるケビン・コスナーが、良い味を出していました。誰が主役だかわからないぐらいです。



★★★★

 



  • 追記 ( 「Win-Win」 ) ネタバレ

    2017/10/3 9:26 by さくらんぼ

    三人の内の一人であるメリーが学校にも通いたいと言いだします。科学の最先端であるNASAの仕事をするには勉強が欠かせないからです。

    しかし黒人女性の入学は前例が無いと断られました。それで裁判になるのですが、その時メリーは裁判長に近づき(小声で)言うのです。

    「 私は入学したいのです。私が入学すると前例になります。私は前例を作った女性になりたいのです。そのときは裁判長も前例を作った者として歴史に残ります 」と(正確ではありませんが、概ねそんな話を)。

    すると裁判長はしばしの沈黙の後、「夜学なら認める」と答えました。裁判所から一人飛びだして喝采するメリー。ニュース報道でも良く見る光景みたいに。

    これが主題のエッセンスようです。

    つまり世の中を渡るには、一方的な要求を押し通して喧嘩するようなことはせず、相手と「Win-Win」の関係に持ち込むのが得策だという話です。

    どこかで似たような作品を観たと思ったら映画「ホテル・ルワンダ」がそうでした。武器も金も持たないホテルの一支配人・ポールは、戦闘からホテルに逃げ込んできた1,000人以上の人々を救うべく、たった一人で、武装集団や国を相手に「知恵」で戦うのです。その時彼が使った手が、やはり「Win-Win」でした。

    この映画「ドリーム」は、単なるNASAの秘話でも、黒人の悲話でもありません。白黒問わず、就職などでこれから新しい組織に入っていく人たち、その万人のための「世の中のわたり方」だったのです。

  • 追記U ( 目的はロケットを飛ばすこと ) ネタバレ

    2017/10/3 9:51 by さくらんぼ

    >つまり世の中を渡るには、一方的な要求を押し通して喧嘩するようなことはせず、相手と「Win-Win」の関係に持ち込むのが得策だという話です (追記より)


    似たようなエピソードは他にも出てきます。たとえば彼女たちが計算・検算しても、先輩のサインだけで、彼女たちの名前は書類に残してもらえませんでした。でも彼女たちは喧嘩しません。そんな時代だったのでしょう。

    日本でもありますね。「部下の手柄は、上司の手柄」とか…。

    でも見方を変えれば、「 目的はロケットを飛ばすことで、いちいち目前の敵と喧嘩する事では無いはずです。その為に、各自が出来ることに最大限努力する。ただ、それだけです」みたいな考えも成り立つはず。

    彼女たちはそうしました。ただ一つ、「レディーなのに、皆の前でトイレに行くことを部長から咎められた時」を除いて。

    そうやって彼女たちも、やがて巨大な組織の歯車の一枚になっていったのです。そして、「その歯車は余人をもって代えがたい」と組織が気づいた時、彼女たちは歴史に名を残すことになったのです。

  • 追記V ( ミサイルとロケット ) ネタバレ

    2017/10/3 10:05 by さくらんぼ

    ミサイルを飛ばすたびに、「これはロケット実験だ!」と言っていた隣国がありました。

    でも、この映画「ドリーム」の中に、有人宇宙飛行のことを「ミサイルに人間を乗せる」と表現しているシーンがあって、そうか「ロケットとはミサイルの成れの果て」だったんだと分かりました。

  • 追記W ( プレゼントの理由 ) ネタバレ

    2017/10/3 14:11 by さくらんぼ

    >彼女たちはそうしました。ただ一つ、「レディーなのに、皆の前でトイレに行くことを部長から咎められた時」を除いて。(追記Uより)


    「黒人用」のトイレはとても遠くにしかなかったので、長時間トイレに行っていると誤解されたわけです。それを知った部長は、直後、近くにあった「白人用」トイレの表示板を叩き壊しました。

    あの怒りは何なのでしょう。

    あれは、「自分が鈍感だったばかりに、公衆の面前でレディーに恥をかかせてしまった」という自己嫌悪の怒りでしょう。

    映画の終わり、「結婚祝い」と言って真珠のアクセサリーを白人女性職員を通してプレゼントした部長。

    あれには、「お詫びの気持ち」も入っていたのだと思います。

  • 追記X ( NASAへ先導したパトカー ) ネタバレ

    2017/10/3 14:46 by さくらんぼ

    >つまり世の中を渡るには、一方的な要求を押し通して喧嘩するようなことはせず、相手と「Win-Win」の関係に持ち込むのが得策だという話です。(追記より)


    映画の冒頭、三人がNASAへ出勤する途中にクルマが故障します。なんとか修理しようとしていると、パトカーがやってきます。

    現代の日本の感覚では「よかった〜助かった〜!」となりますが、当時のアメリカの感覚では「喧嘩腰で黒人に職質してくる警官に対し、平身低頭で対応しなければなりません。下手に口答えすると公務執行妨害にされて逮捕、もっと悪いと射殺」されかねないようです。

    しかし少しの会話の後、警官は、「三人のクルマをNASAへ先導すれば、自分も(憧れの)NASAの仕事に協力したことになる。それは後々まで自慢話になるし、対ソ連行動であり、お国の為にもなる」と判断したようで、喜んで先導してくれました。

    ここでの警官と三人の会話は「なにげない」もので、あの裁判所での会話みたいに露骨なものではありませんでした。

    切れ者の三人が「警官の心を良いように操ってしまった」のか、それとも、「警官が自発的にそう思ったのを見逃さず学習し、後に裁判に生かした」のかは、もう一度観ないと分かりません。

  • 追記Y ( 彼女はトイレでも働いた ) ネタバレ

    2017/10/3 15:28 by さくらんぼ

    >「黒人用」のトイレはとても遠くにしかなかったので、長時間トイレに行っていると誤解されたわけです。… (追記Wより)

    彼女はトイレに大量の書類をもちこんで、用をたしながら読んでいました。集中している時は、ふと気がつくと1時間ぐらいはすぐに経過しているはずです。「仕事を急げ!」と言われっぱなしですから、一概には責められません。

    もしかしたらですが、やがて、それが高じて、トイレの個室をオフィース代わりにしていた可能性もあります。そうすると半日ぐらいは返ってこなかった、かもしれない。あそこなら白人男性から、つまらぬ雑用を言いつけられる心配もないし、やはり環境設定は大事です。

    ノマドさんなのかもしれませんが、近所でも、たまに喫茶店や公園で書類を広げ、仕事みたいな事をしている人を見かけることがあります。書類の紛失とか情報の漏えいがあってはいけませんので、おすすめできませんが、かつての私も少しやったことがあります。

  • 追記Z ( なぜ宇宙なのか ) ネタバレ

    2017/10/3 22:07 by さくらんぼ

    「有人宇宙船」を問題なく飛ばすために、黒人女性の力が必要になった時、差別の誤りが、誰の目にも明らかになったのです。

    この映画は「真理の代わりに数学や宇宙ロケットが使われている」。つまり「哲学を科学に置き変えた」のです。

  • 追記[ ( チョークとは何の記号だったのか ) ネタバレ

    2017/10/4 21:49 by さくらんぼ

    >この映画は「真理の代わりに数学や宇宙ロケットが使われている」。つまり「哲学を科学に置き変えた」のです。(記Zより)


    ならば「科学が哲学に置き換わる」のが、映画「2001年宇宙の旅」なのかもしれません。

    すると映画「ドリーム」は、映画「2001年宇宙の旅」へのオマージュなのでしょうか。

    もう少し夢見てみます。

    追記

    ちなみに文中の「置き変…」は、「置き換…」の方が良いですね。

  • 追記\ ( 映画「2001年宇宙の旅」 ) ネタバレ

    2017/10/5 6:52 by さくらんぼ

    >すると映画「ドリーム」は、映画「2001年宇宙の旅」へのオマージュなのでしょうか。


    それはさておき、私はこう夢想しました。

    映画「ドリーム」の冒頭に出てきた、3人の乗ったクルマが故障して、警官ともトラブルになるエピソード。一本のドライバーのようなもので電気回路をいじってクルマのエンジンをかけました。→ あれは映画「2001年宇宙の旅」の、冒頭のサルたちの戦争ですね。そしてドライバーは骨です。映画は黒人女性をサルあつかいしていますが、白人警官も同じサルですから、許しましょう。

    同様に、途中でIBMのコンピュータが登場しますが、映画のクライマックスには故障して、発射直前のNASAはパニックになります。宇宙飛行士の人命にかかわりますからね。あれは → ご承知のとおりHALとはIBMのことですね。「Hの次がI、 Aの次がB、 Lの次がM」だからです。HALは反乱を起こし人間を危機に陥れます。

    IBMコンピュータの四角いボディーは、→ 素直にそのままモノリスです。

    黒板にチョークで書かれた沢山の数式は → コンピュータのデジタル信号を視覚化したものでもあり=「すごい!…降るような星だ…」になります。それで足りなければ、ラストに出てくる宇宙船再突入の火の玉もオマケします。

    有人宇宙船の狭い船内に縮こまって座っているパイロットは → 素直にスター・チャイルドでしょう。

    そして映画「ドリーム」は、今まで存在しないとされてきた黒人女性たちの頭脳が、世に認められた瞬間を描いた作品です。→ 映画「2001年宇宙の旅」は人によって様々な解釈が有るでしょうが、私はコンピュータの中に心が宿った瞬間を描いた作品だったと思いました。

    ちなみに、映画「ドリーム」に出てきたチョークは、→ 骨でもあり、冒頭に浮遊していたペンそのもの。そして宇宙船だったのでしょう。あの骨は道具の記号ですからね。

  • 追記] ( チラシの写真など ) ネタバレ

    2017/10/5 8:21 by さくらんぼ

    >有人宇宙船の狭い船内に縮こまって座っているパイロットは → 素直にスター・チャイルドでしょう。


    そう思うと、3人の女性がうつむき加減に笑っている写真は、オサルさんにみえますし、チラシの得意げな3人の顔のアップは、モノリスに見えてこまります。むしろオサルさん扱いされていた人たちが、実はモノリスだったと言うべきかもしれませんが。

満足度データ

ドリーム
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採点者数
124人
レビュー者数
58
満足度平均
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レビュー者満足度平均
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