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猟奇的な彼女 ネタバレ

2017/8/30 20:38 by くりふ

ゴースト・イン・ザ・シェル

公開時にモヤモヤしたところが幾つもあって、再確認したくなったものの、二度見する程でないからレンタル開始を待ち、今回チェックしました。以下、それらをクドクド書きます。

私は、原作(士郎正宗の漫画)は随分前に読んでいますが、読み返しはしていません。劇場アニメは何度かみています。TVアニメシリーズもひと通りみていますが、素子さん若返り以降は、流し見のような状態です。

本作、改めて半端にキモチ悪い映画だと思った。クールな映画ではなく、熱い映画でもなく、そこにC級ホラーの臭みが混じっている。

物語の背景や設定について再度、確認。

原作と違い、舞台が日本と想定されておらず、総理、という名称は出るがどんな政府がどんな政治を行っているかは見えない。だから公安9課、と言われても何屋かよくわからない。

本作のわかり易い悪役である、ハンカ・ロボティクス社は民間人を拉致して人体実験を行い、素子担当のオウレイ博士が知るだけでも98人殺している。内容は、生きたまま脳みそを抜き出し、それ以外は捨ててしまうというもの。

原作漫画の設定は覚えていませんが、TV版での素子さんは、幼い頃(赤ん坊?)の事故か病気で全身義体となった、という設定でしたよね。そこに企業や政府の目論見は混じっていたかもですが、嫌がる本人から脳みそ抜いちゃう、ということではなかったと思います。…私はこのハリウッド実写版から、幼い頃にみてトラウマとなった『怪奇!呪いの生体実験』というトンデモホラー映画を思い出しました。

で、そんなキチガイが最先端技術を持つトップ企業で、政府にその技術を導入している、ってことですよね。ハンカも酷いが、それを見抜けない政府って…どんな国やねん!このアホらしさには冷めました。先進国ではないのだろうか。現代なら、メキシコ辺りが舞台ってこと?…あ、政府もハンカとグルだったっけ?ともモヤついていたのですが、再見でそれはないと確認できました。あくまで悪いのはハンカのみ。日本の戦隊シリーズみたいに単純な善悪設定でしょうかね。

で、元々の素子さんですが、今のままではテクノロジーが世界を滅ぼす、という思想を持ち、昔でいうヒッピーみたいな暮らしをしていた。当然、電脳化はしていないでしょう。それをハンカが拉致して、勝手に生きたまま脳みそ抜いて、機械の中に入れちゃった。…って、何て猟奇的な話なんだ!(笑)

脳だけ女となった素子さんは、元々の記憶を取り戻すわけですが…コレ、自分事として考えたらどうでしょう?誰かが作った機械に、勝手に移されたわけですよ。そもそも、心がそれを認められるのか。

偽の記憶で、偽の身体に慣らされてしまった、という前提はあります。が、真相を知った時、狂うか自殺してもおかしくないレベルだろう、と思うわけです。記憶が戻ったのなら、素子さん的には一番嫌っている状況に陥った、ということでもあるわけです。また、どんなに欠点が気になっても、勝手に奪われた元の肉体への執着は、自然と顕れるものではないでしょうか。

私が本作をキモチ悪いと思うのはまず、上記の経緯から、ふつうに人間として噴出するだろう葛藤がまったく描かれていない点です。“人を決めるのは記憶でなく何をしたかだ”というテーマ?を声高に唱えていますが、これが目くらましのようで胡散臭い。それ言う前に、脳だけ女になっちゃった自分をどう肯定するねん、本作での素子さん的にはそっちが先でしょうが!と地団駄踏みたくなるわけです。

ま、体なくなっちゃったし仕方ねっか、とか、スカジョの顔とおっぱい入手したぜラッキー、とかで済ませる人物とは思えないのですね。

他、カッター社長を何故“始末”したのか再見してもわからなカッター…。ビートたけし演じる…というか、私には演技せずただ居るだけに見えますが…荒巻課長は、終幕に向けたけしのヤクザ映画みたいなノリになりますが、抵抗できなくなった犯人を逮捕せず、何故射殺するのか? ここ、素子さんの“承認”と被せているが、これもよくわからない。素子さんは、自分が正義のために作られた、と宣言するわけですが、荒巻がそれを受けたなら、正義を行使して逮捕するのがスジじゃないのか。で、過去の悪事を全て明らかにしないといけない筈。なんかムチャクチャだなーと。自分で自分の首絞めてるみたい。

あと、クゼがつくりあげたという“人の精神をつないだネットワーク”というのも、再見してもよくわからなかったですね。ムカデ人間みたいなもの?クゼって中途半端に「人形遣い」の設定を入れたかったように見えますが、それで余計ややこしくなった気がする。

…大きくはそんなところかなあ。再見して、やっぱりヘンな映画で、これじゃ、アメリカ本国ではコケても仕方ないな、と改めて思いました。

 



満足度データ

ゴースト・イン・ザ・シェル
100点
3人(2%) 
90点
13人(9%) 
80点
36人(27%) 
70点
33人(25%) 
60点
24人(18%) 
50点
11人(8%) 
40点
5人(3%) 
30点
2人(1%) 
20点
3人(2%) 
10点
2人(1%) 
0点
0人(0%) 
採点者数
132人
レビュー者数
63
満足度平均
68
レビュー者満足度平均
70
ファン
9人
観たい人
56人

 

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