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過去を殺すカーク、未来を殺す瀧くん ネタバレ

2017/1/9 17:16 by くりふ

君の名は。

私は本作、色々引っかかりがあるのですが、要はヤングアダルト作品なのだから、若い人がワイワイ楽しめればそれでいいとは思うのです。が、一つだけやっぱり気になるので、書いておこうと思いました。最近、『スター・トレック』最新作に併せて、初期TVシリーズの傑作選、というのをDVDレンタルで再見し、本作と比較しやすいエピソードに出会ったこともあり。

SFの世界、タイムパラドックスを扱う作品では、過去の歴史改変はNG、が基本の考えとしてあるかと思います。実現不可能だから、実際やったらどうなるかの検証も不可能ですが、現在の歴史への影響を危険、と考えるワケですよね。

本作は、過去の歴史を思い切り改変しているのに、作品としてまったく疑問を持っていないように見えます。そこがすごく気になる。ゼンゼン悪びれていないですよね。

ここで、上記のスタトレエピソードに触れます。『危険な過去への旅』という回で、多分ファンには有名な話ではと思います。

ある事情でマッコイが医者なのにヤク中になり、またある事情から時空を統御するゲートに飛び込み、1930年代のアメリカに行ってしまう。で、すぐ歴史改変の影響が出始めて(エンタープライズ号が消えてしまう!)、カークとスポックが彼を追いかけることになる。

で、例によって(笑)、カークがある現地女性といい雰囲気になってしまうが、彼女が歴史上は、近々事故死することがわかる。で、これまたある都合よき事情で、まだ見つからないマッコイが彼女を助けることで、彼女が政治的に重要な立場となり、その後の歴史が大幅に改変され…ナチスが戦争に勝っちゃうとか…カークらも存在しないことになる、とわかる。で、お話のポイントは、彼女をどうすべきか、というところに絞られる。

『君の名は。』に戻ります。作中からわかる本作の設定は、現在(2016年?)の瀧くんがいる世界Bと、その3年前という時差がある三葉のいる世界Aがパラレルワールドとして存在し、このAB間で二人の中身が入れ替わり、厄災を避けた後で、都合よくABがひとつになる。もしくは並行世界としてあり続けるなら、3年前のAで改変された差分が3年後のBに反映される、という構造になっている。そうでないとこのお話が成り立たない、と思うわけです。

で、Aからすると、避難行為は未来の出来事ですが、Bからすると過去の改変です。

別に、Aで生き延びた者の中からヒトラーが現れたらどうすんだ!なんて大袈裟なことを言うつもりはないですが(あり得ますけどね)、例えば、ある生存者が上京するがうまくいかず、精神的におかしくなって1人殺してしまった…ということが、現代では恐ろしいことに、充分考えられます。

でこの場合、Aでは通常の殺人事件ですが、それが反映されるBでは、AB間で3年の時差があるため、Aが改変された時点で、普通に生きていた人がパッと消えることになる。改変前に結婚して子供が生まれていたかもしれない。さて、この人の人生は、瀧と三葉が盛り上がるなら無視してもよいのでしょうか。

もちろん、これは可能性にすぎません。が、あり得るからこそ、過去のよくできた作品群では、この問題を疎かにして来なかったはずです。

そりゃ、瀧くんの立場からすれば、心情的には彼の行為は支持したいですよ。が、作り手がこの点をまったくスルーしているように見えるのがとても気になりますね。…個人的には、上記想定での被害者が瀧か三葉だったりすると、かえって面白いのですが(黒笑)。

スタトレに戻ります。比較のためにネタバレしてしまいますが、カークは、いい雰囲気になった女性を見殺しにします。そして、そこに現れたマッコイに「自分が何をしたかわかっているのか!」となじられます。しかし冷静沈着なスポックが、想いを秘めて言うんですよ、「彼がいちばんよくわかっている」と。1967年に作られたこの、荒唐無稽なTVドラマの方が、私はずっと質の高い物語だと感じてしまいます。

私は『君の名は。』は、人命より主役カップルの感情を優先している、という感想を投稿したのですが、その理由の一つが上記になります。

もうひとつ、これは作品の作りというより、それこそ感性で受け取ったものですが、自分の愛する人、大切な人…人たちの命を救えたのなら、その事実だけでいいじゃないか。その人を忘れたっていいじゃないか、ということです。もちろん人間は他者への執着を抱く生き物ですが、そのように思いきれる人物を描くのが映画の感動じゃないのか、とも思うワケです。

繰り返しますが、ヤングアダルト作品として気軽に楽しむなら、まあよくできた作品だとは思っております。

 



  • Re: 過去を殺すカーク、未来を殺す瀧くん

    2017/1/10 12:09 by 10年目のソフィ

    くりふさん

    はじめまして。10年目のソフィと申します。
    突然のレスすいません。

    スパッと語って頂きました。スタートレックは未見ですがとても分かりやすい比較でいちいち頷くことばかりです。
    実はくりふさんのローグワンへの「の・ようなもの」の「これじゃない感」レビューも興味深く読ませていただき、私の方のレビューでは「コンセプトを大きく変えた」とプラス面での表現をしましたが「にも関わらず70点」に現れたように、近しい思いをしていたこともあり「レスしたいなぁ」を抱えておりました。
    最近「僕だけのいない街」を見て、この映画も過去を”修正してしまう”物語ですが、修正後の未来の描かれ方がこちらとはまた大きく異なります。
    「君の名は。」と比較した時にどちらの展開にもその受け止め方によって様々な意見が出るのでしょうけど、だからこそ映画って面白いですね。

    と、とりとめなく書いてしまいました。また素敵なレビューをお願いします。

  • 「レスしたいなぁ」を抱えたら口噛み酒(←イミフ)

    2017/1/11 13:09 by くりふ

    10年目のソフィさん、はじめまして。

    レスはいつも突然に、ですよね。
    小田和正の歌にそんなのなかったけ?ないか。

    過去の投稿をご覧ならバレていると思いますが、アホなこと散々書いている人物ですので、ばっちいと思わなければ、レスはお気軽に頂ければと。お笑いと脱線が好きで、暴走して反省することも多いです。

    本作には色々感ずるところあり、疑問点ぜんぶ掲示板に挙げようと血迷ったのですが、大人げないなーと思い直して止めました。めんどくさくなったこともあり。

    でも、高校生カップルに歴史改変させておいて知らんふり、はさすがに作者暴投じゃね?とムズムズしたのでそこだけ書かせてもらいました。

    『僕いな』もそういえば、昔の自分に戻ってこれから起こる事件を食い止めようとする話ですね。で、こっちを解決したらこっちがおかしくなるみたいな。原作漫画を単行本で途中まで読んでいて、けっこう引き込まれたのですが、展開がパターン化してきた感じで読む気が中断しておりました。まだ連載中の段階で映画化されたのですよね。ラストの解釈が原作とは違うと聞いています。私はこんな状況なので、原作を消化して面白かったら映画版に行こうかと思っています。

    『ローグ・ワン』にもまだ言いたいことありますが(笑)、読んで面白いもんでもないだろうなーと思いお休みしています。が、これを機に、旧三部作については未投稿だったので、改めて感想まとめてアップしました。つまらない自分史の一部を振り返ることになってしまいましたが、何故コレジャナイ感が出てくるのかの再確認ともなりました。

    では、今後ともよろしくお願いします。お気軽に。

  • Re: 過去を殺すカーク、未来を殺す瀧くん

    2017/1/11 14:34 by 10年目のソフィ

    くりふさん

    ありがとうございます。お返事いただき光栄です。
    しつこくならぬよう短めに。

    いきなり小田和正さんとは、ファンと見抜かれました?ラブストリーは突然に、でしょうかww

    実は私のこのサイトのデビュー作である「残穢(ざんえ)」のレビューで、くりふさんの「炭男のL字ターン」に嵌ってました(派手に吹き出しましたもので)。
    SWシリーズの一挙投稿も読ませて頂いています。

    では、またよろしくお願いします。

  • 夜ひとり、スピーチ原稿を書きながら

    2017/1/12 11:54 by くりふ

    『君の名は。』が抱える大きな問題として、異性に興味津々な童貞少年が、自由にできる女体を手にしながら、胸部凸領域へのコンタクトしか試みない、ということが挙げられます。本来であれば

    「くいっ」

    …?…巨大な興味の対象である領域、あの凹部への視覚的・触覚的なコンタクトが、真っ先に行わなければ現実的とは言えません。この現実逃避の姿勢が

    「くいっ」

    …??………姿勢が物語後半、災厄として現実に彫り込まれる、死を招く巨大な凹部との感覚的な齟齬を生んでいるのです。この「胸のみ」問題は端的に言って、作り手が乳

    「くいっくいっ」

    ………………離れできていな…って、なんだオイ?そこに何かいるのか……って、ひいいいいいいいいい!

    「くいっくいっく…」

    ひいいいいいいい………………い?

    「………」

    い?

    「………」

    あ、そうか、ちょうど一回転?
    6回ね、L字ターン6回でやめたら、そりゃ後はお帰りコースだよな。

    「………」

    炭男さーん、さよーならー

    「くいっ」

    あ、あの先、くだり階段…



    ※お詫び/本レスは、脱線です。

  • Re: 過去を殺すカーク、未来を殺す瀧くん ネタバレ

    2017/1/25 12:36 by 未登録ユーザ通りすがりの子猫

    すみません、脱線スレの内訳の方はよく分からなかったのですが^^;

    スタートレックのそのエピソードは私も未見なのですが、君の名はとの大きな違いは「タイムパラドックスを起こさせない為に過去を守る」カークと、「タイムパラドックスを起こす為に過去を壊す」瀧君、と、くりふさんの表題にもズバリあるように両者の間には最初から明確は目的の違いがあったように思われます。
    未来を変える事自体が瀧君のそもそもの目的ですから、「君の名は」の方は当然様々なタイムパラドックスが発生してしまっていると思われますが、こちらの作品では個人が起こしたタイムパラドックスを超自然的な力がそれを可能な限り浄化させようとする作用が見受けられます。
    瀧と三葉の記憶がなくなっていく等がそれに該当すると思われますが、時間旅行やタイムパラドックスそれ自体に関しては検証のしようがないので、そこは作り手の思想が強く反映されてしまうのでしょうね。
    説明は不要かもしれませんが、かの有名な「ドラゴンボール」という作品にも、人造人間達に破壊されてしまった未来の世界からトランクスという少年が現代にやってきて、主人公達と協力して現在の世界のまだ力の弱い人造人間達を倒そうとするエピソードがありますが、この時トランクスが仲間の一人から「この時代の人造人間を倒せば、お前のいた未来の世界は変えられるのか?」というような質問を受け「いえ、未来はやっぱり変わりません。ただこのままやられっぱなしなのも悔しいから母さんが〜」というような内容の答えを返しています。
    つまり「ドラゴンボール」という作品の世界においてはタイムパラドックス自体が起きない設定になっています。
    タイムトラベルやタイムリープ、タイムパラドックスやパラレルワールドなどは、それ自体が創造の産物であり実証が不可能な為、万民共通の解釈を得る事は確かに難しいのかもしれません。
    だからこそ、まだ創作の余地がある分野とも言えるのかもしれません。

    スタートレックの「危険な過去への旅」のエピソードは、くりふさんの説明を読んだだけでも胸にくるものがありますね。
    物語の設定はそれぞれでも、人の心を打つ作品には、きっと共通する何かがあるのかもしれませんね。

  • 通りすがりの子猫さん、コンニチハ ネタバレ

    2017/1/25 17:51 by くりふ

    レスありがとうございます。
    本作、まだヒットが続いているようですね。それ自体は喜ばしいことで、これを機に、よりよい作品が増えてほしいなーとは思います。

    脱線スレは、脱線であって「忘れちゃいけないこと」ではないので、ダッシュでお忘れください。m(_ _)m

    まず、挙げて頂いた違いについて、細かいですが訂正させてください。カークとの違いは、「タイムパラドックスを起こさせない為に過去を守る」カークと、「目的のために、タイムパラドックスが起こるという自覚もなく過去を変える」瀧君、ということですよね、この場合。

    超自然的な力による浄化、ということでは、あまりそこに踏み込みと、どんどん何でもアリの世界になって、私にはどんどんアホらしくなるので避けたいのですが…結局、神サマの力が瀧と三葉をあのように動かしたのだ、とかね。タイムパラドックスに関して言えば、おっしゃる通り、大変都合よい作用があるようですね。説得力の有無は別にして。

    それは勿論わかっております。ので、はじめに挙げた事例でこういうことを考えちゃった…ということを、もう少し書いてみます。

    三年のタイムラグ間に、殺されてしまう男性を時の犠牲者…時さんとします。時さんは、隕石落下後に結婚して子供をもうけたとします。が、パラレルワールドAで「生き返った者」が、結婚前、奥さんと出会う前の時さんを殺してしまったとします。そして、三年後のパラレルワールドBにそれが都合よく反映されたとします。すると、BでもA同様、時さんが過去に殺されたという歴史に書き換わるわけですよね。当然、人々の記憶も。

    ここで、(元)時奥さんの心に、瀧や三葉と同じことが起こるだろうと思ったんですよ。「忘れちゃいけない人がいる」と。同じ世界の仕組みならそうなると。しかし瀧や三葉と逆で、この奥さんは真相を知る方が不幸ですよね。…もしや、瀧と三葉だけ都合よく思い出す設定なのか?何だかなーと思っちゃいますが。が、時奥さんが物凄く夫を愛していたなら、思い出してほしいですよ私は!(笑)

    仮に瀧や三葉以外は思い出さない、というセカイのルールがあるにせよ、瀧と三葉が変えた後の歴史で不幸になる人がいる、その可能性について、本作はまったくスルーしているんですよね。繰り返しますが、私はそこが気になるということです。

    ドラゴンボールの例は、すみません不勉強で、読んでおりません。(ノ´д`)が、人物のセリフを通して、タイムパラドックスは起きない、と宣言しているわけですね。説得力は皆無ですが、言い訳はしていると。また、あのマンガの世界観ならあまり気にならないようにも思います。

    私が、本作でのタイムパラドックスが気になるのは、レビュー投稿の方にも書いたのですが「全体的に、人命より主役カップルの感情優先で仕組まれており、共感できなかった」ことがまずあります。なぜそう感じたかをもっと具体的にも書けますが、タイムパラドックス問題からは離れそうなので、ここでは避けた方がいいかな、とは思います。

    スタトレのエピソードの方も、そもそも古いTVドラマだし、荒唐無稽でツッコミどころ盛り盛りです。が、それが気にならないのはドラマの要、歴史を変えるという重大事と人の命とをギリギリまで考え、ギリギリで判断する切実さが伝わって来るからです。『君の名は。』に、それは全く感じられない。

    繰り返しますが、高校生である瀧くんと三葉ちゃんが、あの立場ならそりゃイッパイイッパイで、ああいう選択しか考えられないこともわかる。彼らをあまり責める気にはなれません。が、作品の外にいる作者が、ここに挙げた問題をきちんと考えたのだろうか?ということが作中からは感じられず、私には疑問なのです。まあ、「過去は簡単に変えられる!」と単純に受け取ってしまう観客は少ないとは思いますが。

    かつて昭和レトロな時代にあったドラマ『君の名は』を冠した本作ですが、時代はもう少し後ですが、某歌謡曲「♪ふ〜たり〜のため〜、セ〜カイはあるの〜」という歌詞を思い出してしまう私です。

    では。

  • Re: 過去を殺すカーク、未来を殺す瀧くん ネタバレ

    2017/1/25 19:44 by 未登録ユーザ通りすがりの子猫

    分かります。仰ってる事はよーく分かりますよ!(笑
    確かに歴史改変はフィクション作品の中では御法度です。
    某ドラ○えもんはガンガンやってますけど(笑
    くりふさんが仰るように、本来亡くなった人達が生きる未来を得た事で、その者達の中から犯罪者や殺人者が生まれ、時さんや時奥さんのような犠牲者が出る事はあり得ます。
    その他にも本来発明されるものが発明されなくなったり、本来生まれてくる人達が生まれてこなくなったりと、タイムパラドックスに関する危険度は非常に大きいものです。
    そしてこの作品では瀧と三葉がその重大性に気づいていないところも確かにあります(作品を通して、その話題に触れていない)
    だけど、この二人の行動理念は、お互いの為と言うよりは糸森町に住まう数百人の命を守る事にあったのだと思います。
    確かにその守った命の中から、先ほど述べたような後の犠牲者が出てくる可能性もあるかもしれません。
    それでも今目の前で潰えようとする大勢の命を守る事は、彼らにとって何よりも重要だったはず。
    代わりに二人は、歴史を改変させた事に対する対価も払っています。
    祖母の一葉が「黄泉の国から戻るには、自分の一番大切なものを差し出さねばならない」というような趣旨の言葉を述べていましたが、それが一番大切なお互いの事を記憶から消し去る事だったのだと思います。
    ですが、今失われる命と後の失われる命のどちらが大切なのかと問われれば、私には答えが出せません。
    仰られる「歴史を変えるという重大事と人の命とをギリギリまで考え、ギリギリで判断する切実さが伝わって来るからです」というスタトレのエピソードからは、カークの苦悩や葛藤が痛いほど伝わってきます。
    歴史を守る為に、愛した女性を見殺しにするしかなかったカーク・・・。
    本当に全く頭が上がらない思いです。

    後、ドラゴンボールを引き合いにだしたのは、タイムパラドックスに関しては、その作者の思惑で作品の中での扱い方が全く変わってしまうと感じたからです。
    多分、ドラゴンボールのように割り切ってしまった方が作り手としては楽なのでしょうが、その点スタトレはタイムパラドックスに真っ向から向き合った作品だったのですね。
    スタトレのこのエピソードを観た後に君の名はを観たのであれば、私も少し考え方が変わっていたかもしれません。

  • 誤解されてしまったようなので、追記しますね。 ネタバレ

    2017/1/25 21:07 by くりふ

    >この二人の行動理念は、お互いの為と言うよりは糸森町に住まう数百人の命を守る事にあったのだと思います。

    もちろん、それは映画を見ればわかりますよ。
    だから二人に対しては、「ああいう選択しか考えられないこともわかる。彼らをあまり責める気にはなれません」と書いています。その上で「作品の外にいる作者が、ここに挙げた問題をきちんと考えたのだろうか?ということが作中からは感じられず、私には疑問なのです」と書いているわけです。

    例えばそうですね、上で、半ば冗談で書きましたが、生き延びた者に瀧や三葉が殺されてしまう、とかね(笑)。極端に言えば。これはもちろん、歴史を変えた代償ということではなく、そういう新たな原因を作ってしまうという意味です。そうした冷静な視点が感じられない、ということです。

    歴史を変えるな!とかカークと同じ行動をしろ!と言いたいのではなく、変えた結果どうなるか?という作り手の視点が感じられない、ということですね。

    >「黄泉の国から戻るには、自分の一番大切なものを差し出さねばならない」というような趣旨の言葉を述べていましたが、それが一番大切なお互いの事を記憶から消し去る事だったのだと思います。

    この件、そうだとしますと…お互いに一番大切だとわかっていたのだろうか?という疑問があるものの…私にはこれが歴史を改変させた事に対する対価では甘いな、と思います。個人の記憶の範疇、それも他人には影響しないものですしね。まったく歴史改変とは関係がない。私が挙げた事例は、これでは解消できないですしね。この取引(笑)、すごくバランスが悪いと思います。

    また、これに関して加えると、上で書きましたが、もし自分の大切な人、人たちの一番大切な命を救えるのなら、強い躊躇いが起きたとしても、その人たちのことを忘れてもいいじゃないか、と思います。自分が忘れるだけで、何百人を救えるなら、対価としてもものすごく安上がり。人命第一ならね。しかも本作のケースでは、言ってみれば短い間、強引に縁させられた人と、人たちですからね。何十年も一緒に過ごした記憶を持つ人とは違います。

    あ、♪ふ〜たり〜のため〜、を書いたのは、ラストへ向けた本作のまとめを指しております。…書かない方がよかったのかも(笑)。

    では。

  • Re: 過去を殺すカーク、未来を殺す瀧くん

    2017/1/26 12:39 by 無責任な傍観者

    本トピックのテーマに対して、特に意見や信念みたいなのが無いので見てるだけでしたが、ちょっと思い出しました。

    スタートレックの話ですが、確か、カーク船長は歴史を変えることに対しての正義感ではなくて、彼女を助けることによって彼女の平和活動が原因となり第三次世界大戦が勃発する事が分かったからだと思いますよ。それを突き止めたのはスポックで、助けるのはドクター・マッコイ。で二人で必死こいてマッコイを探し出して助けさせなかった、というストーリーだと思います。

    私もこの話は面白いと思いましたが、それは平和主義者の善良な平和活動が原因で戦争の大惨事に繋がる。そんなのあの時点で分かるわけ無いじゃん!て皮肉な設定にスゴい、と思ったんでした。
    スタートレックは熱中したけど、結構記憶は曖昧(笑)

    だから、君の名は、とは特に変わらないと思いますよ。

  • Re: 過去を殺すカーク、未来を殺す瀧くん ネタバレ

    2017/1/26 12:54 by 未登録ユーザ通りすがりの子猫

    本作とは全く関係ないのですが、以前「SPEC結」の劇場板を観た時、やはり他の掲示板で物語のラストの解釈を巡ってとある方とタイムリープとパラレルワールドに関する話し合いになったのですが、その方が言うには「自分は小説版を読んだから間違いない」と仰っていたのですが、私はなかなか納得出来ず、結局双方相容れないままにその意見の交換は終わってしまったのですが、後日監督から出されたメッセージによると、結局私の解釈もその小説版を読んだ方の解釈も監督の出した答えとは違っていた、という事がありました。
    なんだかな〜、と思いつつも、結局このタイムトラベルをはじめとするSFの中でのルールというのは、それ自体が創作なのだから各々が一番ベストだとする解釈をするのが一番いいのかもしれない、と当時は思ったものです。
    私の持論では、「アインシュタイン曰く物凄い速さで進む物体はそれ自体が時間の流れがゆっくりになるので、この法則に従えばとにかく光の速度よりも何千倍も早い乗り物を作れば、確かに未来には行けるのかもしれない。だけど、過去に戻るには逆にもの凄くゆっくり動く乗り物を作らないといけないわけだけど、結局動きの速度としては「0」以下には出来ないわけだから、未来に行くことは出来ても過去に戻ることは出来ない」というものです(笑
    夢もへったくれもありませんね^^;
    ですが、もしタイムトラベルが実現される未来が来たのならば、今回の話のように救える命も増える反面、その分人類に課せられる責任や悩みも同じように増えてしまうのかもしれませんね。

    稚拙な意見ではありましたが、お付き合いくださり、ありがとうございました。

  • Re: 過去を殺すカーク、未来を殺す瀧くん

    2017/1/26 13:00 by 無責任な傍観者

    あ、念のために付け加えておくと、過去を変えるのが良いか悪いかについては、どっちでも良いです。
    面白い方を持ちます(笑)

    ドラゴンボールは、パラレルワールドの私たちは幸せになる、とかそんな感じだったような気がします。

  • いくつかご意見を頂いたので。

    2017/1/26 13:46 by くりふ

    スタトレと君の名は。、の違いで言えば、私が気にしているのは、再度書きますが、前者には過去の歴史を変えることへの問いかけと葛藤があるが、後者にはそれがまったく見られない、ということです。それがどうでもよい人にとっては、勿論どうでもよい話です。

    アインシュタイン曰く…の件ですが、私は、仮に過去に戻れたとしても、道理で考えて過去を変えることは不可能、と思っています(笑)。

    頂いたご意見に対しては以上になります。

  • 通りすがりの子猫さんにお礼を

    2017/1/26 14:13 by くりふ

    頂いたレスから、私も本作を違った点から振り返ることができ、よい機会を頂きました。また何かの時に、よろしくお願いします。

  • Re: 過去を殺すカーク、未来を殺す瀧くん ネタバレ

    2017/1/26 18:51 by 未登録ユーザ通りすがりの子猫

    こちらこそ、ありがとうございました^^
    あと無責任な傍観者さん、私が文章を打ち込んでいる間に書き込みがあったようなので、それに気づかなかっただけなので、けしてスルーしたわけではありませんからね^^;

  • Re: 過去を殺すカーク、未来を殺す瀧くん

    2017/1/26 20:52 by 無責任な傍観者

    いや、別に気にしてません。
    ってか、書き込みがあったからって、律儀に全てレスする必要は無いと思いますよ(笑)

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君の名は。
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